本記事では、フリーランスのフロントエンドエンジニアを目指す方に向けて、2024年現在の最新トレンドや単価相場、弊社での最新案件情報(2024年7月4日更新)の取り方を詳しく解説します。
弊社(Weeybrid Freelance)の実例を踏まえて、案件情報ならびに、現場で求められるスキルや知識についても詳しく解説し、フロントエンドエンジニアとして活躍するための具体的なステップや単価アップのコツを紹介します。
フロントエンドエンジニアとして案件を獲得したい方の参考情報として活用いただければ幸いです。
案件獲得にはフレームワークに精通することが最重要
フロントエンドエンジニアの案件を獲得するためには人気のフレームワークに精通していることが極めて重要です。フレームワークの詳細なスキルを身につけることで、市場での競争力を高めることができます。
では、どのフレームワークを選択すべきでしょうか。
2024年現在、一般的にフロントエンドの3大フレームワークは React、Vue、Angular と言われています。
どのフレームワークを選択するかは、主にプロジェクトの具体的な要件とチームの特性によって異なります。
2024 年の JavaScriptフレームワーク のトレンド
下記のグラフはJetBrainsが実施している開発者エコシステムアンケートの結果です。
![](https://weeybrid.co.jp/freelance/column/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/f70d9639608a9ede7217c4db35c10eca.png)
この調査によると明らかに人気なのはReactであり、JavaScript開発者の57%が使用しています。また、2番目に使用されているのはVue(32%)となっております。[※世界の 26,348人の開発者を対象とした調査結果]
Reactの人気の理由としては、エコシステムの広さや柔軟性、Next.jsの存在やサーバーレスとの連携などが挙げられます。Reactは幅広いプロジェクトで採用されており、開発者にとって信頼性の高いフレームワークとなっています。
一方で、Vue.jsも使いやすさと軽量さで人気があり、多くのプロジェクトで使用されています。
特に日本においてもコミュニティが活気があり、開発者同士の情報共有やサポートが活発に行われています。
Vue.jsにおいては2系から3系への移行時にNuxtのリリースが遅れたため、Reactに移行する企業も見受けられました。2024年現在はVue.js 3系での開発や2系からのマイグレーション案件が数多く存在しています。
この調査結果を見ると、Nuxtの使用率は5%で、Next.jsの27%に比べて低いです。これは Vue.js3系への移行時にNuxtのリリースが遅れた影響があると考えられます。現在Nuxt3はパフォーマンスの向上や新機能の追加がされており、今後、開発者の関心が高まることが期待されます。
モジュールバンドラー
2023 年に 1 位となったモジュールバンドラーは webpack で、JavaScript 開発者の 57% が使用していました。webpack は約 10 年前から存在しており、進化を続けています。
しかし、近年では軽量で高速なパフォーマンスを提供するViteの採用も増えております。今後はさらに普及することが予想されています。
TypeScript の採用と成長
TypeScriptは静的型付けにより、コードの信頼性と開発者の生産性を向上させるため、広く採用されています。多くの開発者がJavaScriptからTypeScriptに移行しており、その採用率は年々増加傾向にあります。2024年現在では必須のスキルといえるでしょう。 tRPCを導入した型安全を維持しながらのバックエンド間連携なども今後増えていく可能性があります。
フリーランスのフロントエンドエンジニアに必要なスキルセット
以上をまとめると、フリーランスのフロントエンドエンジニアとして成功するためには、以下のスキルセットが必須と言えるでしょう。
フレームワーク経験:React, Vue, Angularのいずれか(できれば複数)のフレームワークに精通していることが求められます
TypeScript:ほぼ必須のスキルとなっており対応が求められます
その他の有用なスキル
弊社のクライアントが必要とするスキルには、上記に加えて以下のスキルが含まれます。
コミュニケーションスキル:リモートでのクライアントやチームとの連携を円滑に行うためには、優れたコミュニケーションスキルが必要です。
UI/UX設計スキル:ユーザーエクスペリエンスを向上させるためのデザインスキルも求められます。
SEOの知識:ウェブサイトの検索エンジン最適化(SEO)に関する基本的な知識に加え、SSR(サーバーサイドレンダリング)やSSG(静的サイト生成)のスキルも、特にフロントエンド開発において重要となります。
これらのスキルを身につけることで、フリーランスのフロントエンドエンジニアとして高単価の案件を獲得し、安定した収入を得ることが可能となります。常に最新の技術動向を把握し、スキルをアップデートすることがキャリアの成長につながります。
案件情報 [2024年7月 更新]
弊社のクライアントの事例をご紹介します。
導入されているシステムや要求されるスキルの参考にしていただければ幸いです。
■ 自治体向けCRMシステム開発
Vue.js(Vue3)を利用したSPAの開発経験
Gitを使用たチーム開発経験
JavaScript / Vue.js / Nuxt.js / リモートワーク可
・(必須)コードレビューと設計経験
・(必須)Vue.jsを使用したフロント開発経験1年以上
・(尚可)Composition APIの知見がある方
・(尚可)企業向け出退勤システムの経験がある方
■ SaaSサービス開発支援
TypeScript, Vue.js, Nuxt.js, Cloud Firestore
・(必須) TypeScriptを用いたフロント/バックエンドの開発経験
・(必須) Vue.js及びNode.jsを利用されたご経験
・(尚可) 認証、決済機能に携わったご経験
■ SaaSサービス(SDGs関連)
Vue.js(Nuxt.js)、JavaScript、Amazon Web Services
PostgreSQL、GitHub
・(必須) Vueの開発経験3年以上
・(必須) 自社サービス企業でのチーム開発経験
・(尚可) Webページの高速化および最適化の経験
・(尚可) WebアプリケーションのUI設計やデザイン経験
・(必須) React, TypeScriptの使用経験
・(必須). AWSの使用経験、設計経験
・(尚可) テスト計画、実装方針の検討の経験
・(必須) React, TypeScriptの使用経験
・(必須) AWSのマネージドサービスを活用した開発経験
・(尚可) サーバサイドでロジック設計や開発の経験
Weeybrid Freelanceはリファラルを重視している審査性のフリーランスエージェントです。
他にも多くの非公開案件がございます。
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単価について
フロントエンドエンジニアのフリーランス案件の単価相場は、2024年の最新データによれば、月額50万円(ジュニアクラス)から100万円(ベテランクラス)が一般的です。
ReactやVue.jsなどのフレームワークに精通している場合、案件を獲得しやすいことは間違いありません。ただし、スキルや経験、案件の内容によって単価は大きく変動します。
弊社の事例においては単価100万円以上のエンジニアは、フロントエンド以外のスキルも高いレベルで習得していることが多いように思われます。
フリーランスのフロントエンドエンジニアが仕事を獲得する方法
フリーランスのフロントエンドエンジニアが仕事を獲得するには、主に以下の方法があります。
・フリーランスエージェントを活用する
・リファラルを活用した効果的な方法
・クラウドソーシングを活用する
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まず、自分のスキルと専門分野を明確にすることが重要です。次に、専門的なエージェントサービス、自身のSNSやブログなど、さまざまなプラットフォームを活用して案件を探しましょう。さらに、人脈の構築とネットワーキングも非常に重要です。勉強会や業界イベントに参加することで、より多くのチャンスを得ることができます。
フロントエンドエンジニアの今後
フロントエンドエンジニアの役割は、技術の進化と共に急速に変化しています。新しいフレームワークやライブラリの登場、Web技術や生成AIの高度化により、フロントエンドエンジニアに求められるスキルセットはますます多様化しています。
ノーコードツールと生成AIの台頭
ノーコードツールと生成AIが急速に発展しており、その連携がますます重要となっています。
特にFigmaなどのデザインツールは、デザインから直接コンポーネントとしてコードを出力するプラグインが登場し、生成AIと連携することで開発プロセスを大きく変える可能性を秘めています。現時点ではその精度や保守性には課題がありますが、将来的には大幅に改善されることが期待されています。
これにより、デザイナーと開発者の間のギャップが埋まり、開発効率が劇的に向上する可能性があります。
フロントエンドエンジニアとして、デザインツールと生成AIの活用やデザイナーとの密な連携が一層重要になるといえるでしょう。
デザインシステムの重要性の高まり
このような技術の進展に伴い、デザインシステムの重要性も高まっています。
デザインシステムは、コンポーネントの一貫性を保ち、デザインとコードの整合性を確保するための包括的なガイドラインです。これにより、チーム全体で統一されたデザインを維持しやすくなり、プロジェクトのスケールアップやメンテナンスが容易になります。
特に大規模なプロジェクトでは、デザインシステムを活用することで、デザインと実装の整合性を確保し、効率的な開発が可能となります。
今後はフロントエンドエンジニアとして、デザインを含めた開発のプロセスを最適化するスキルを身につけることが、重要になるでしょう。
まとめ
フリーランスのフロントエンドエンジニアとして成功するには、React、Vueなどのフレームワークに精通し、最新の技術トレンドを把握することが重要です。また、フリーランスエージェントやリファラルを活用して効果的に案件を獲得することが求められます。
Weeybrid Freelanceは、フロントエンド分野をはじめモダンなシステム開発を扱うエージェントサービスです。多くのフロントエンドエンジニアが所属し日々スキルを磨くため、勉強会なども開催しております。
フリーランスの方やフリーランスを検討中の方は、ぜひご利用ください。
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