事例から学ぶ!フリーランスエンジニアが確定申告で計上すべき経費項目

フリーランスエンジニア

今年も確定申告の時期がやってきました。
フリーランスエンジニアになると、この時期は業務に追われながら税務に頭を悩ませることが多いです。

2024年提出分の所得税に関する確定申告と納税の期間は
2024年2月16日(金)から 2024年3月15日(金)です。
参考: 国税庁

確定申告の際、収入から必要経費を差し引いて所得税を計算しますが、多くの方が「どの支出が経費に該当するのか」と悩むことが多いのではないでしょうか。

この記事では、フリーランスエンジニアが業務を遂行する上で生じる経費について、どのようなものが計上可能なのかを詳しく解説します。

具体的な例として、弊社所属のフリーランスエンジニアの事例を紹介します。

これから確定申告を控えた方々が、経費計上の見落としを防ぐための参考情報として活用いただければ幸いです。

経費として認められるもの

ここでは、フリーランスのエンジニアが計上できる経費について、主要な10項目をご紹介します。
これらの経費を適切に計上することで、フリーランスエンジニアとしての税負担を軽減することが出来ます。

経費カテゴリ 対象となる費用 備考
水道光熱費 電気代、ガス代、水道代など 業務に関連する部分のみを按分
旅費交通費 業務上の移動にかかる交通費や宿泊費 レシートがない場合は出金伝票を作成
通信費 ネット代、電話代、宅配便の発送料など レンタルサーバやドメインの料金も含む
広告宣伝費 名刺やポートフォリオサイトの作成費用など 自己ブランドの構築に役立てる
接待交際費 クライアントとの打ち合わせでの飲食代など 仕事関連とわかるように記録を残す
消耗品費 10万以下 or 特例適用30万円未満の物品 青色申告をしている場合は特例適用可能
減価償却費 上記の金額を超える物品 耐用年数に応じて購入金額を分割して申告
外注工賃 業務の一部を外部に委託した場合の費用 源泉徴収が必要か事前確認すること
地代家賃 オフィス賃貸料、レンタルスペース代など 自宅オフィスの場合は按分
新聞図書費 技術書、新聞、書籍、業界雑誌の購入費 事業に関連する内容のみを経費とする

経費の具体例: 弊社所属のフリーランスエンジニアNさんの場合

以下は、フリーランスエンジニアNさんが1年間で計上した経費とその金額です。
Nさんはインフラ系、特にAWS関連のサービスを中心に活動するエンジニアで生成AIアプリケーションの導入支援なども手掛けています。

地代家賃:

事務所兼住居の家賃16万円の半額を業務用として按分 → 96万円 (8万円×12ヶ月)

水道光熱費:

半分を業務用として按分 → 12万円 (1万円×12ヶ月)

通信費:

インターネット回線 → 8万円

AWS検証用の料金 → 5万円

楽天モバイルのSIM(業務用端末) → 5万円

消耗品:

MacBook Pro M2 (開発用端末) → 12万円 (減価償却分)

iPhone 15 Pro Max 1TB (評価用端末) → 25万円 (一括償却)

グラフィックボード RTX 4090 (生成AI用) → 29万円(一括償却)

オフィス用品費(デスク、椅子、文房具類) → 6万円

接待交際費:

取引先との懇親会、飲み会代 → 24万円 (領収書が無い場合は出金伝票で対応)

取引先へのお歳暮、お中元、関係者への誕生日プレゼント等 → 15万円

技術系勉強会、懇親会の費用 → 4万円

取引先関係者の結婚式への出費 → 6万円 (出金伝票で対応)

旅費交通費:

業務関連の移動費用(JR、タクシー代など) → 4万円

開発合宿の費用 → 8万円

新聞図書費:

技術書、ビジネス書購入費用(電子書籍も含む) → 8万円

その他(支払手数料):

IntelliJの個人ライセンス → 2万円

会計ソフト、Githubなど → 1万円

経費総額 270万円


あくまで参考のための数字で実際の申告に使用した正確な数字ではないことをご注意ください。
続けてフリーランスエンジニアの経費計上に関する重要な3つのポイントについて説明します。

ポイント① 少額減価償却資産の特例適用

「少額減価償却資産の特例」は30万円未満の固定資産を購入した際に、その費用を一度に経費計上することが可能となる制度です。購入した年に全額を経費計上できるため、その年の利益を抑え、節税効果を得ることが可能となります。

この特例を利用するためには、青色申告を行っている中小企業者(資本金1億円以下の法人)や個人事業主であることが必須です。具体的な条件や詳細については国税庁のページで確認ください。

中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5408.htm

ポイント② 接待交際費

フリーランスエンジニアの活動として多様な接待交際費が計上されております。
プロジェクト関連の懇親会費用だけでなく、関係者へのお歳暮やお中元を贈り、良好な関係性を維持しています。またWeeyble主催の勉強会や交流会へ積極的に参加し、 他のエンジニアとの情報交換や技術共有を行っています。

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ポイント③ インボイス制度

参考として、Nさんの月間収入は83万円で、年間では約996万円になります。
Nさんはインボイス制度に登録していない免税事業者ですが
当社のWeeybrid Freelanceではインボイスの登録有無に関わらず問題なく活用できます。
インボイス未登録による値下げ交渉は発生しません。

後々のトラブルを避けるために、フリーランスエージェントを選定する際は、このような点を考慮に入れることが重要です。

経費として認められないもの

最後に、フリーランスエンジニアが経費計上できない主な項目についても説明します。

プライベートで使用した費用

案件に関連する飲食は経費計上可能ですが、友人や家族との飲食代は経費にできません。
仕事とプライベートは明確に区別する必要があります。

健康診断で支払った費用

フリーランス個人が受ける健康診断の費用は経費に該当しません。


経費計上における誤りは、税務調査時に問題を引き起こす可能性があります。
事業と無関係、または売上に直接貢献しない項目を不適切に計上することは、否認されるリスクを伴い、結果として追徴課税を受ける可能性があります。

正確な経費計上の基準を理解し、適切な申告を行うことが重要です。
また、不明な点がある場合は、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。

経費計上のルールを遵守し、正確な記録と申告を通じて、フリーランスエンジニアとしての健全な事業運営を目指しましょう。

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