SIerからWeb系へキャリアチェンジ!3つのステップとキャリア戦略

siertoweb フリーランスエンジニア

SIer出身のエンジニアがWeb系への転身を志向するケースが増加しています。

自社サービスを開発しているWeb系企業への転身は、転職者やフリーランスを問わず、多くの方にとって魅力的な選択肢となっています。
その魅力は様々ですが、最新の技術やサービスに触れる機会があること、新たなスキルを習得することで市場価値を高めることができること、潰しが効くことなど自身のキャリアを考慮した理由が多いと感じます。

SIerでの経験は貴重ですが、Web系企業で成功するには、異なる文化や技術に適応し、新しい知識を積極的に学び、実践経験を積む必要があります。

「もしかして、うちの会社、環境古い???」

と感じた瞬間、それは新しいステージへ進む絶好のチャンスかもしれません。

この記事では、SIerからWeb系企業へ転身を考えるエンジニアが直面する課題を克服するための具体的なステップを紹介します。

SIerからWeb系へ転身① 文化と技術の違いを理解する

大規模システムを支えるSIerと、柔軟かつ迅速にサービスを開発するWeb系企業では、働き方求められるスキルセットが大きく異なります。
ここでは、SIerとWeb系企業の間で見られる主な文化と技術の違いについて解説します。

文化の違い :SIerとWeb系企業

これは組織にもよるのですが、多くのJTC(伝統的な日本企業)のSIerでは、次のような傾向があるのではないでしょうか。

SIerの文化(※大手SIer出身の筆者個人の所感です)

「作業は外注するもの、プロパーは管理がお仕事」
「PGは階層構造(PM>SE>PG)の一番下という空気感」
「使ってる技術が古すぎる、周りはそれに気付いてすらいない」
「技術が身に付いていかなくて焦る」
「最近Excelしか触ってない」
「今日もまた会議ラッシュ、社内向け資料の作成、偉い人への根回し、つらい」

以上は筆者(weeybridの代表)が若手社員のころに感じていたものです。

新人のころは「プログラムは外注さんが書くもの、君の単価は高いんだからもっと上流をやらないと」
「エクセルで設計さえしっかりしておけば、プログラムは外注すればできあがるもの」と教育され、気がつくと技術と遠い仕事ばかりで永遠の中間管理職に...

スキルが身につかないことがキャリアのネックになりつつも、それを解決する術を仕事で見出せないという葛藤を抱えていました。

Web系企業の文化

一方でWeb系企業に転身した際には、その文化の違いに驚かされました。
エンジニアが中心となる組織で、開発スピードや技術の革新を重視する文化がしっかりと根付いているのです。組織構造はフラットで、アイデアや技術の提案がしやすく、自らがコードを書き、製品開発に直接関わる機会が豊富にあります。技術の最前線で活躍することを求められ、自身のスキルアップやキャリアアップに直結する環境が整っています。

このように、SIerとWeb系企業では、根本的な文化の違いがあります。
SIer出身者がWeb系への転向を考える際には、これらの文化の違いを理解し、自分自身が目指すキャリアパスに適した選択を行うことが極めて重要になります。

技術の違い :SIerとWeb系企業

主に扱うビジネス領域が異なるため使用するプログラミング言語とフレームワーク、開発プロセスが異なります。

ビジネス領域

SIer:主にBtoBの業務系システムを中心に扱います。これには、企業の基幹系システムや業務支援システムなどが含まれます。

Web系企業:BtoCまたはBtoB向けのWebサービスの開発に注力しています。ユーザー直結型のサービスも多く、利用者の反応を迅速にフィードバックすることが可能です。

使用する技術

SIer:JavaやC#などの伝統的な言語が中心で、比較的枯れたフレームワークを用いることが多いです。これらの技術は、安定性と信頼性が高い業務系システムに適しています。

Web系企業:Ruby、PHP、JavaScriptといった言語が一般的で、Go、Rust、Scalaなどの比較的新しい言語や新しいフレームワークを用いることもあります。

開発プロセス

SIer:プロジェクト管理やマネジメントが主な仕事となりがちで、長期的な計画のもと、変更の少ないウォーターフォール型の開発が多いです。このアプローチは、大規模かつ複雑なシステムに適しています。

Web系企業:基本的にコードを書くことを中心に、手を動かしてサービスを作ることが求められます。スピード感を重視したアジャイル開発を採用することが多く、変更に柔軟に対応しながら開発を進めます。

SIerは伝統的技術とウォーターフォール開発が特徴でレガシー環境が多いのに対し、Web系企業は最新技術とアジャイル開発を採用しています。


余談ですが

多くのフリーランスエージェントが 「案件数」 をアピールしていますが、私たちはその数値が価値があるものとは考えていません。

キャリアの発展に貢献しないレガシー環境や独自フレームワークを用いた案件は、エンジニアの成長には適していないと私たちは考えています。

とっくにサポートが終了してるフレームワーク、過去に人気だったものの現在では時代遅れになった言語、
更新が止まって久しいライブラリ、古いブラウザ専用のスクリプト...

これらを扱う案件は、モダンな技術を学びたいエンジニアには向いていませんし、キャリアにとってマイナスとなる可能性もあります。

私たち Weeybrid Freelance は、モダンなWeb開発に特化したフリーランスエージェントであり、
エンジニア一人ひとりのキャリアパスを重視し、将来性があり技術的な成長を促せるような環境での案件のみを提供することに尽力しています。

Weeybrid Freelance | モダンなWeb開発に特化したフリーランスエージェント
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SIerからWeb系へ転身② 勉強会でWeb系企業の技術風土を知る

外の世界を知ることは、SIerからWeb系への転身において重要な第一歩です。
Web業界のエンジニアと積極的に交流を持ち、向上心を持って勉強会に参加することをオススメします。

勉強会参加のメリット:

業界の最新トレンドを学ぶことができる:

  • 外の世界で何が起こっているかを知る。
  • 新しい技術やツールに触れる機会を得る。

人脈構築:

  • 他社のエンジニアと知り合い、情報交換をする。
  • 転職やフリーランス転向の機会を見つける。

モチベーションアップ:

  • 勉強会に参加することで、キャリアアップに対するモチベーションが上がる。
  • 同じ志を持つ仲間と出会い、刺激を受ける。

アピール材料としての価値:

  • 積極的に勉強会に参加していることは、熱心で意欲的な姿勢として評価されることがある
  • 経験が浅くても、そのような姿勢が評価されて採用につながる可能性がある

特にプログラミング経験が浅い方や、日常業務でプログラミングの機会が限られている方にとって、勉強会は技術的スキルアップはもちろんWeb系企業の働き方や思考法を理解する絶好の機会となります。

技術的な成長とキャリアアップを目指すなら積極的に参加しましょう。

参加者募集のプラットフォーム

connpass - エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム
connpassはイベントやIT勉強会の開催、さらに参加者の集客に便利です。コミュニティやグループの運営やイベントの検索、事前決済もできます。
セミナー・勉強会・イベント管理ツール | Doorkeeper
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SIerからWeb系へ転身③ チーム開発の経験を積む

Web系企業での業務では「チーム開発」が基本となります。
そのため、プログラミングスキルだけでなく、チームで働く際に必要な開発ツールの理解が重要となります。SIer出身者と面談すると、この点に関するそのギャップをしばしば感じます。たとえば「Gitがわかりません、使ったことがありません」という状況ではお話になりません。

開発経験が少ない方は周りを巻き込めんでチーム開発の経験積むことを意識しましょう。以下にいくつかの方法を示します。

  • SES(システムエンジニアリングサービス)の活用: SESは、一部で否定的に見られがちですが、スキルアップの機会として有効です。良いSES企業に所属できれば、様々な技術やワークフローを経験することができます。良いSES企業に所属できればというのが重要です。 見分けるポイントは「営業が技術用語を理解している」「プロジェクトの選択権が自分にある」が挙げられます。良くないSES企業を選んでしまうと古い技術に縛られるリスクもあるため慎重に選びましょう。

  • フリーランスエージェントの活用:
    自分でプロジェクトを選べるフリーランスは、キャリアパスを自由に設計できる大きな利点を持っています。 自己管理能力が求められますが、SESからフリーランスへステップアップするケースも多く見られます。

「SESからフリーランスは本当に良いのか?」徹底比較! メリット・デメリットと成功の秘訣
SESエンジニアからフリーランスへ転身するメリットとデメリットを徹底比較。適切な選択のための情報とアドバイスを提供します
  • 副業・アルバイト :本業以外でプロジェクトに参加することで、新しい技術やチームワークを学ぶことが可能です。 ただし、高いコミットメントが必要で、開発経験が浅い場合は難易度が高めです。

  • プログラミングスクールについて: おすすめしません。 スクールでの学習も一つの方法ですが、チームでの開発経験とは見なされないです。経験上、スクールを修了しても転職できなかった人が少なくないです。

重要なのは、実際に手を動かしてチームでの開発経験を積むことです。
転職、フリーランス、SES、副業などの形態は問わず、実際の開発プロジェクトに携わることが、将来のキャリアにとって大きな価値をもたらします。

Weeybleコミュニティ

弊社が提供する「Weeyble - Coworking & Engineer Community」では、エンジニア向けの勉強会を定期的に開催しています。 これらの勉強会では、最新の技術知識の共有やエンジニア同士の交流が活発に行われており、参加者には貴重な学びと経験の機会を提供しています。

過去には、これらの勉強会を通じて、現役エンジニアと共同で新しいWebサービスを立ち上げるなど、実践的なプロジェクトが生まれたこともあります。 これらはエンジニアとしてのスキル向上はもちろんのこと、実際のプロジェクト経験を積む絶好の機会となります。

勉強会は定期的に開催されており、こちらから参加登録が可能です。皆様の積極的な参加をお待ちしております。

まとめ

この記事を通して、SIer出身のエンジニアがWeb系企業へ転向する過程について、自身の経験をもとに解説しました。Web系企業での仕事は、新技術と多様な文化に触れ、個人の成長を促す非常に魅力的な選択肢となります。

もしSIerにいて成長の限界を感じているエンジニアがいれば、ぜひWeb系企業でのチャレンジを考えてみてください。

当社のWeeybrid Freelanceは、モダンなWeb開発に特化したフリーランスエージェントで、多くのSIer出身者がWeb系のフリーランスへ転向しています。エンジニアの相談を受け付けておりますので気軽にご連絡ください。

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